なぜスロット・パチンコが等価交換禁止となるのか ~その理由
こんにちは☆スロットパパさんです。
先日等価交換が廃止される地域が増えているということで記事を書かせていただきましたが今日は何故等価交換が禁止となるのかの背景について書いてみます。
また、等価交換の禁止、廃止というキーワードで書いていますが実際は各県毎のパチンコ店の組合による自主規制という形で実施されているので組合に入っていない一部のホールが組合で決めた範囲外での交換率(等価など)で営業を行っている場合はあるようです。
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等価交換が廃止される理由
等価交換が廃止されていく流れにあるのはいくつかの理由があると思うのでそれぞれの理由を簡単に説明していきます。
消費税増税
前回の消費税増税で8%に上がった時に多くのホールで交換方法に変化がありましたね。
具体的には
・交換率を変更する
・外税方式(1000円で47枚貸し等)
・手数料徴収
といった対策がありここで交換率変更という選択肢があります。
消費税が10%に上がるという話もあるので、そこら辺まで含めて交換率を等価の状態から5.6枚交換上限等にしておけば交換率変更で消費税増税分を吸収できるのではないかと考えられます。
ぱちんこの釘調整禁止
最近は釘を調整してはいけないということが警察庁から言われています。
そして一般入賞口にも玉がしっかり入らないといけないということで今までの機械のベースも上がることになります。
ユーザー側からするとベースが上がるのは良いことですがホールとしてはただベースが上がると更に利益を圧迫しますよね。
また釘調整で利益調整ができないとなるとパチンコは交換率が低い店舗で打つメリットが何もなくなります。
パチンコについては設定機能が復活するということが決まりましたがまだ具体的な設定搭載機種が出るのはしばらく先のことになるので最低限の利益をホールが確保する手段としても交換率変更が有効になってきます。
一物一価にしないといけない
これもしばらく前に警察庁から言われたことですが一物一価にしないといけないということになっています。
具体的にはパチンコとスロットの交換率を合わせないといけないというルールになります。
このルールを言われた時はスロットは等価交換が主流になっていたのでスロットの交換率に合わせて一気に等価交換が主流となったのですが上記のような消費税や釘調整の問題があるとこのまま等価交換というのは厳しくなりますよね。
射幸性の抑制
昨今カジノの話と共に取り上げられるのがギャンブル依存症問題です。
出玉性能や設定配分が全く変わらなければ交換率を下げたところで射幸性の抑制にはならないと思います(逆に勝てる気が余計しなくなって辞めていくってのはあるかもですが・・・)。
理論としては交換率が下がれば設定を入れて当たりやすくなるんだから投資も少なく今まで以上に健全な範囲で遊べるでしょ?といったことで射幸性の抑制のためにも等価廃止という流れです。
遊技客の減少
今までの機械のスペックで射幸性の高い機種(スロットではAT 機、パチンコでは1/399のマックス機)が流行り、交換率も等価が主流ということで非常にギャンブル性が高くなりました。
その結果起きたこととして
①少数の人が大勝ちするかわりに多数の人が負ける
↓
②負けが続いてだんだん客が減少する
↓
③店は利益を上げないと成り立たないので残った遊技客から利益をとろうとするため設定を下げる
・・・と①~③の負のループが続いてデータ上でも数年前と今の遊技客の負担額というのは明らかに上昇してしまっています。
20年前の自分が二十歳くらいの時は大学の同級生だったり先輩が「スロット楽しいし結構勝てるから一緒に行く?」という風景が至るところで見られてスロットコーナーは若い人がたくさんいる状態でした。
今はもし誰かにスロット興味あるんだけどと聞かれたら「やり方は教えるけど期待はせず自己責任で・・・」と伝えることになるでしょうからね。
その結果新しいファンも増えることはなくスロットコーナーも気付けばART コーナーのおじさんとジャグラーコーナーのおじいさん・おばあさんって風景になってしまいましたからね(-。-;)
もっとバランスが取れていた時代の基準に戻すためにもってことで最近の出玉の上限と加減の規制と交換率の話に繋がってきたんだと思います。
まとめ
以上のように様々な状況の変化と理由が絡み合って等価交換の廃止という流れに繋がってきたのだと考えられます。
もちろん「交換率が下がって規制も厳しくなってもう打つ気がしない!」という方も大勢いるとは思いますが5年後、10年後にあの変化があったおかげで業界も良くなったと言えるようになると願いたいところです。
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